ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
ーー次の日の放課後。
授業が終わり、今は終礼をしている。
また話しかけられたら面倒だから、休み時間に帰る準備をしていて、終わったらすぐ帰れるようにしている。
今日も終礼が終わるとすぐに教室を出て廊下を歩いていた。
「おっ、柚子〜」
振り返ると、桐山先輩がいた。
「どうしたんですか?ここ1年の教室ですよ?」
「んー、ちょっとね」
「柊、終わった」
振り返ると見たことがある人がいた。
その人が私を見るとあからさま嫌な顔になり、私と距離をあけた。
あ、昨日の私のことが嫌いなモサ男だ。
「おい、なんでこいつがいるんだよ」
「俺の友達だから」
「桐山先輩、どうしてもさ男がここにいるんですか?」
「俺の友達だから」