ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
図星だったのか、顔が真っ赤になっている新。
「早く彼女作ったらお前も立派なリア充の仲間入りだぞ」
「よ、余計なお世話っすよ!」
隣でギャーギャー騒いでいる桐山先輩と新。
呆れながら2人を見ていた。
「楽しみだな」
「そうだね」
クリスマスイブは先輩の家でゆっくり過ごすと話していた。
翔太郎のご両親に挨拶も兼ねて。
「あ、その日、家に誰もいないから」
「えっ!?」
「急に仕事が入ったらしい」
「えーっ!?」
ってことは、翔太郎と2人きり!?
嘘でしょ!?
「何いやらしいこと想像してるんだ」
「してないよ!」
「ま、楽しみにしているよ。柚子ちゃん」
「なっ……!」