ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん


「琥太郎、今日は俺の用事優先だから諦めろ」


「えー。じゃあ、柚子ちゃんまたね」



納得いかなさそうな顔をしながら、私に手を振って原田先生とどこかに行った。



「柚子、大丈夫だったか!?」


「あ、うん。大丈夫」


「まさか学校まで来るとは思わなかった…」


「私も……」



学校に来ても私のところには来ないと思っていたけど、本当に来ちゃったよ……


チャラチャラしているから本気じゃないと思っていたけど、ここまで来たらもう本気だよね……



「兄弟なのにあんなに性格違うんですね」


「昔からあんなんで兄貴が髪を染める前は俺と見分けつかなかったから、とばっちり受けたこと何回もある」


「そりゃ、女嫌いにもなりますね……」




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