ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
私が翔太郎の立場でも、こんなお兄さんがいてたら女嫌いになるよ……
「私疲れたから帰るね」
「家まで送る」
「ありがとう」
桐山先輩と新と別れて、翔太郎に家まで送ってもらった。
日が経っていっても、琥太郎さんは変わらず私にいろんなことを言ってきた。
最近は告白することも多くなってきた。
翔太郎がいる前でも普通に告白するもんだから、翔太郎が毎日のように怒っている。
そんな毎日だから、私も翔太郎ももうそろそろ限界だった。
「姉貴、何とかしてくれよ……」
「私も言っているんだけど、お兄ちゃん全然言うこと聞いてくれなくて。こんなこと始めてだよ」