ワケありオオカミさんたちと強気赤ずきんちゃん
「ウソよ!そんなはずない!だって、私あのショッピングモールでずっと見ていたんだから!柊くんがあの女の意見なんか聞いたりして!」
えっ……?
ずっと見ていた……?
すると、自分の発言にしまったという顔をした未来さん。
「おやおや?友達から聞いたはずなのにそんな詳しいことまで知っているのですか?」
「それは……」
「おかしいですね?仮に友達が2人を見ていたとしてもそんな会話まで聞こえるはずないですよね?」
「何がおかしいのよ!あの女と2人きりで出掛けてそれをずっと見ていて!彼女として当たり前でしょ!?」
「開き直るのかよ」
「きっと柊先輩のことだから、あなたに柚子ちゃんと出かけることを伝えたはずですよね?何もやましいことはないっていう証拠ですよね?」
「うるさい!あんたたちに何が分かるのよ!」