君のそばで会おう ~We dreamed it~
可南子は、想太の表情を見ていると笑ってしまいそうだった。
「以上です。
想ちゃん、ご飯食べよう」
「え~、もう終わりかよ?」
「うん、終わり。
こんな話、全然面白くないし。
それに私ばっかり話すのってフェアじゃない」
「俺の恋愛話も聞きたい?」
「ううん、聞きたくない。
想ちゃんの過去の恋愛は私には関係ないことだもの。
もういい大人なんだし、たくさん恋愛していい男になってればそれでいい」
想太はいいように可南子のペースに持っていかれそうだった。
「でも、俺は可南子と違って知りたいんだ。
じゃ、その大学の彼氏の話はもういい。
次の人は?」
可南子は、テーブルに並んだたくさんの料理を一生懸命に食べていた。
想太の質問に今は答えられないというような顔をして・・・
想太はそんな可南子を見ると自分も食欲はないけれどとりあえず食べることにした。
可南子は、そんな想太を見て優しく笑った。