君のそばで会おう ~We dreamed it~




「じゃ、次の人は?」


想太は、何度もしつこく聞いてきた。
可南子はもうこれ以上ごまかせないと思ったが、でも少し事実を違えて話すことだって許されるのではないかとも思った。


簡単におおまかに話をしよう。
相手の名前も仕事も伏せればいいことだ。


「分かった・・・
そんなに言うのなら教えてあげる。

次の人は・・・」


可南子はそう言いかけて、残っていたカクテルを全部飲み干した。


「次の人は、働き出してから2年くらいして知り合った人なの」


想太は頭の中で猛スピードで計算した


24歳ってことは、3年前の話だな・・・


「それで?」



「それで2年ほどつき合った。
でも、色々あって別れた。 終わり」



「色々ってなんだよ」



「想ちゃんは、恋人と別れる時はどうして別れるの?
色々あるからでしょ?

そんな一言で言えないのは分かってるくせに・・・」





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