君のそばで会おう ~We dreamed it~
想太は美咲とオフィスの前まできたがどうしても可南子の事が気になり、またカフェに引き返した。
しかし、そこにはもう可南子の姿はなかった。
想太はカフェに入り、コーヒーを注文した。
さっき、可南子が親しそうに話をしていた男を捜しながら。
想太は順番待ちで並びながら、自分の可南子への執着心にほとほと呆れていた。
本当に愛する人に出会ったら全ての男はこんな風になるのだろうか・・・
想太は少し冷静になってもう一度周りを見回した。
別に、可南子が誰と話そうが俺の知ったこっちゃない・・・
すると、後ろの方で、女の人達の話す声が聞こえてきた。
「さっき、瀬戸さん、朝倉さんと話してなかった?
また、よりが戻ったのかな・・・」
想太はその女の人達の近くまで行き、静かに二人の会話に耳を傾けた。
「二人、美男美女だったからちょっと憧れてたんだよね・・・
復縁してたらちょっと嬉しいかも」