君のそばで会おう ~We dreamed it~

  守ってあげたい




可南子は帰りの電車の中で、想太からのLINEに気付いた。
ただ、一言、“今日は、ごめん”と打ってある。

可南子は小さく微笑んで、“いいよ”と返した。
想太からのメッセージは短い言葉でいつも終わる。


“よかった”


可南子が駅に着くと、そこにはスウェットの短パンとTシャツを着た想太が可南子を待っていた。
想太は明らかにシャワーを浴びてふらりと歩いてきたような恰好だった。


「どうしたの?」


可南子はスーツ姿の想太も好きだが、このラフな格好の想太はそれ以上に好きだった。


「可南子に謝ろうと思って」



「さっき、LINEで謝ったじゃない・・・」



「うん、でも、やっぱりちゃんと顔を見て謝りたかったからさ・・・」





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