君のそばで会おう ~We dreamed it~



想太は無理やり自分の体を可南子から引き離した。
すると、可南子の方からまた抱きついてきた。


「こんなに長い時間キスしたの初めて・・・」



「本当はもっと先の事がしたいけど、今日は我慢する・・・
可南子の口から、俺とつき合いたいって言わせるまではね」


想太はそう言うと、笑ってもう一度可南子に軽いキスをした。


「可南子、俺の家も見てみるか?
18階の部屋からの夜景の眺めは最高なんだから」


そして、想太は可南子の手を引いて、自分のマンションへ向かった。
想太のマンションはこの辺りでも目を引くほどの高層マンションだった。

可南子はここに想太が住んでいると聞いた時に、改めて、想太が御曹司であることを認識したほどだ。

想太の部屋は、想像を絶するほどの豪華な部屋だった。
リビングは一面の窓ガラスで囲まれている。
そこからは、東京タワーもよく見えた。



でも、なぜだろう・・・
可南子はとても切なかった・・・





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