君のそばで会おう ~We dreamed it~



「好きですよ。
会った時から、ずっと」



「やっぱりね。
でも、可南は迷惑がってるんじゃないですか?

若くて地位も権威も持っている人間は、何でも自分の物にしないと気が済まない病気とか?

もう、可南に近づかないで下さい。

彼女はしっかりしているようで内面はすごく弱い女性です。

彼女の上司なら、ちゃんと理解してあげて下さい」


想太は、息ができなかた。
瀬戸の並べ立てた言葉はもちろんのこと、一番は可南子のことを可南と呼んでいることにはらわたが煮えくり返った。
いつもはポーカーフェイスの想太も、今回ばかりは冷静を装う事が難しい。


「でも、それは、朝倉さんが決めることでしょう?
朝倉さんとは、話はされたんですか?

本人にそういう事を言われるのなら、それはしっかり考えます。

でも、あなたは別れた彼氏でしょう?

あなたに言われてもね・・・」


想太は、早く帰りたいと思った。
早く帰らなけらば、瀬戸の首根っこを掴むのも時間の問題だ。





< 139 / 246 >

この作品をシェア

pagetop