君のそばで会おう ~We dreamed it~
想太は、可南子のことを力強く抱きしめた。
「もう、俺の事を許してくれたのか?
ずっと手紙が届かなかったことや、俺が可南子を捜さなかったことや・・・」
「手紙のことはまだ心に残ってるけど、でもしょうがないのかな・・・
二人とも被害者だもんね」
可南子は、傷ついた少女の頃の自分を思い出していた。
でも一つだけ変わらない事がある。
あの頃の私も、今の私も、考える事は想太のことだけだ。
想太のことだけを愛してきた。
「想ちゃんは私でいいの?
12歳のうぶな可南子じゃないよ」
「いいに決まってるじゃん。
俺は可南子以外考えられないんだから・・・」
すると、可南子は体を起こし、想太の目をしっかり見据えて言った。
「でも、約束して。
会社では今まで通りに仕事に励むこと。
すぐに、顔に出ちゃうもんね・・・」
「大丈夫、約束する」
想太は、すぐに可南子にキスをした。
キスをしてもしてもしたりない想太と可南子は、そのまま大人の深い関係に堕ちた。
体を重ねる喜びを、何度も胸に味わいながら・・・