君のそばで会おう ~We dreamed it~
美咲は出て行こうとした時に想太に呼び止められた。
「美咲ちゃん、朝倉さんを呼んでくれる?
それと、そこのブラインドをおろしてほしいんだ」
美咲は「分かりました」と言った後、想太にウィンクをして出て行った。
そして、しばらくして可南子が入ってきた。
「何か用事ですか?」
また仕事向けの口調になっている。
「人事部長は何て?」
「ちゃんと、辞表を受理しますって」
「そっか。
よかった・・・」
すると、可南子は部屋の様子に気づいた。
「どうしたの?
ブラインド下して」
「いいから・・・」
想太はそう言うと、可南子を後ろから抱きしめた。
「想ちゃん・・・」
「ずっと、会いたかった」
可南子は振り向いて想太の顔を見た。
「たったの一日じゃない・・・」
想太は我慢できずに可南子にキスをした。
「想ちゃん、ここは会社だよ・・・」
「誰も、見てないさ・・・」