君のそばで会おう ~We dreamed it~
「得意?と言われれば、得意じゃない。
好き?か嫌いか?って聞かれれば、好きじゃない」
真奈は顔をしかめて、
「残念、想ちゃんは苦手なんだね。
私も、あっくんも、お姉ちゃんも大好きなのに・・・
じゃ、想ちゃんには下で待っててもらおう」
真奈は、想太の出方を待っていた。
「いや、別に乗りたくないわけじゃないんだよ。
皆が乗るんだったら、全然、大丈夫」
想太はそう言って、可南子を見てガッツポーズをした。
「了解。
じゃ、食事が終わったら一緒に乗り物に乗ろう。
まずは、タワー・オブ・テラーから行くからね」
あっくんと真奈は想太にハイタッチして、またいなくなった。
想太ははてな顔で、
「タワー・オブ・テラーって何?」
と可南子に聞いた。
可南子は心配そうな顔で想太の腕を組んだ。
「想ちゃん、真奈の思惑に思いっきりはまっちゃったね。
タワー・オブ・テラーは・・・
私からは、何も言えない・・・」