君のそばで会おう ~We dreamed it~
「看護師さん達が言うには、チビ太はお姉ちゃんに似た顔でチビ子は想ちゃん似らしいよ」
想太は二人の赤ちゃんの顔を覗きこんで、首を振った。
可南子は、優しい目で子供達を見ている。
「チビ子がお姉ちゃんなんだよ。
チビ太は弟」
真奈は姪っ子達が可愛くてたまらないのか、ずっとしゃがんで二人を見ている。
「そろそろ、赤ちゃんを連れて行きますね。
お母さんは、もうひと眠りしてください」
看護師さんは真奈を連れ立って赤ちゃんを抱き、新生児ルームへ帰って行った。
「可南子、もうひと眠りした方がいいよ。
俺もそこのソファで横になるから・・・」
可南子は、ぼんやりと想太を見ていた。
こんな幸せな日々を想太と迎えられることに、心から感謝していた。
「想ちゃん、想ちゃんと初めて一緒のクラスになったのは小学3年生の時だったよね」
「うん」
「その時に、想ちゃんの記念すべき一回目の私への愛の告白、覚えてる?」
「全然、覚えてない・・・」
もう、想太はウトウトしていた。
そんな想太を見て、可南子も眠ることにした。
その答えは、想太が起きてから教えてあげよう・・・