君のそばで会おう ~We dreamed it~



それだけのこと・・・
そう思えない私は、まだ想太の事を受け入れることはできなかった。


「想ちゃん、また、友達から始めよう。
ゆっくりと、時間をかけて、今の二人を知っていかなきゃ。

今は職場が一緒だからあの頃のように側にいれるし・・・
私はそうしたい。

それじゃダメかな?」


想太は横を向いて窓を睨みながらワインを飲んでいる。
可南子は、そんな想太をじっと見ていた。
可南子にとっても、想太にとっても、二度の裏切りや別れは致命傷になるだろう。
もう、あんな苦しい思いはしたくない。
可南子だって、想太を愛しているのは間違いない。
だからこそ、慎重に想太との距離を縮めたかった。


「その後は、俺とつき合ってくれる?
俺はもう、可南子と離れるのは嫌だから・・・

やっと、会えたんだ・・・
もう、絶対、離れたくない」



「想ちゃん、もう、しばらく待って・・・
私の心の中の整理ができるまで。

お願い・・・」





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