君のそばで会おう ~We dreamed it~
美咲の計らいで行われた合コンは、思ってた以上に楽しかった。
可南子より年上の男の人も何人かいて、同世代で話が盛り上がった。
そして、可南子には珍しく、2次会まで参加した。
「可南子さん、誰か気に入った人いました?」
美咲は、楽しそうに聞いてきた。
「う~ん、楽しくていい人達ばかりだったけど、いない・・・かな。
ごめんね。美咲」
「そうなんですね~
でも、楽しかったなら良かったです。
最近、可南子さん、部長のお世話してるから、男の人を見る目のレベルがきっと上がってるんですね・・・
あ、そういえば、部長に飲み会の事聞かれたんで、可南子さんのための合コンですって言っておきました~」
え、うそ・・・
マジで・・・
ヤバい、どうしよう・・・
美咲は少々飲み過ぎたのか、電車に揺られながら可南子の隣で寝てしまった。
可南子は心臓がバクバク鳴っていた。
大丈夫・・・
きっと、想ちゃん、部屋でぐっすり寝てるはず・・・