君のそばで会おう ~We dreamed it~

可南子は、想太の目が見れずにいた。


想太は、コーヒーのおかわりをもらいにやって来た。
可南子を見ると、忙しそうに電卓を打っている。
想太は、皆の仕事の邪魔をしないよう、自分でコーヒーを淹れていると、美咲が慌てて想太のもとへやって来た。


「部長、私が淹れて持っていきますから」


想太は、美咲にお願いして部屋へ戻った。
部長室のソファに座り、さっき電話があった人事課長の話を思い出していた。

この企画マーケティング部から、8月の人事異動者が2名いるということを告げられた。
文書を回しているというが、まだ想太は目にしていない。
明日にでもここに上がってくるだろうということで、その2名に対して、部長である想太の方から決定事項の確認の面接をしてもらいたいということだった。


「失礼します」


コーヒーを持って入ってきたのは、美咲ではなく可南子だった。


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