▽ 欠落
私は真五の言うとおり、後ろに下げた机の上に、荷物を置く。
「んで、今日は何するの?」
三太郎が、部長の真五に聞く。
「あー、今日は真面目に考えてきたんだぜ?」
やはり、部長としての責任は一応もっているようで、
たまにだけど、部活内容には困らないように考えてきてくれる。
「へえ、珍しい。んで、何考えた?」
「ふーん、何すんの?」
一美と二奈が興味をもってくれたのに嬉しいようで、真五は
いつもより大きな声で話を続ける。