ブラックⅡ-想い-
熱
コンコンっ
「アオイちゃん?入ってもいいかな」
扉の向こう側からはアキさんの声
「はーい」
ベッドの上で読んでいた雑誌を閉じて扉へと向かうと、そのドアを開く。
「いきなりごめんね」
「いえいえ、どうしたんですか?」
アキさんが私の部屋に来るなんて珍しい。
「俺これから仕事なんだけどさ」
12月30日だというのに今日も仕事なんて、大変だなぁ。
「リュウガのやつ、熱出してるんだよ」
「リュウガが熱…?」
「それで申し訳ないんだけど、生存確認だけでいいから たまに見にいってもらっても良いかな?」