ブラックⅡ-想い-



「お前はここにいろよ、俺が買ってくる」



バイクのキーを片手に私から離れていくレイジ




「大丈夫?」




「何か他に買うもんあったら電話しろ」





「うん、分かった」




そう答えてすぐ、ふと思う。




「そういえば私の携帯、リュウガの部屋だ…」そんな私の小さな呟きにも、愛しいレイジは聞き逃すことなく拾ってくる。




「あぁ?」




すこぶる機嫌の悪い声
またさっきのように歪められた眉、





「お前って…」




「…………」



「まぢで俺を怒らす天才か?」




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