僕らの星春
入学式が始まって、かれこれ30分。

一時間くらいやるらしいんだけど。

「うぉぉぉっ!見ろよ!あの人かっけぇ」

なんて正臣は騒いでるわけでさ、僕は至って真剣に見てるワケ。

『次は、男子バスケットボール部です』

男子バスケットボール部。

その部名を聞いた時、僕の体がピクッてなった。
そりゃあ、そうさ。
僕、小学校1年生からやってるんだから。

「えーっと、部長のー、高嶋でーす」

高嶋先輩、か。

僕の頭には、高嶋先輩がインプットされた。

「明るくてー楽しいー部活でーす」

なんか、チャラい感じだけど、僕は先輩を貶さないからね。

『以上、男子バスケットボール部でした』

次は女バスとか、あったけど、僕は男バス希望だし、他の紹介は耳からすり抜けていった。
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop