僕らの星春
やっぱり、あれはなくならない。

「本当、アイツ暗い。ねぇ、真琴」
「そうだね」

会ってまだ1日だってのに。

名前呼びとか早いでしょ。

「ねぇねぇ。あんたさぁ」

うわ、すごい。

初日から校則違反のオンパレード。

まずシュシュ。

付けてきゃだめだし、ブレザーは、リボンとセットじゃなくちゃだめ。

「な、なに?」

完全に怯む、えと、東谷さん。

「あ。忘れてたw
あたし、桜木美優紀(さくらぎ みゆき)」
「東谷、小幸(あずまね こゆき)……」
「ねぇさ、絵茉のこと暗いとかいってた?」
「え。あの、美優紀ちゃん?」
「美優紀でいーよ。絵茉(えま)。
ってことで、絵茉はあたしんとこのグループに入ってるからー」

女って、怖いよな。

「絵茉とあたし、同小なのー」
「美優紀、まじで?」
「絵茉ってさ、見た目が暗いだけで、性格めっちゃ明るくてぇ」
「へぇー!」
「じゃ、因みに何部に入るの?」
「バレー部にしよっかなって……」
「うっそぉー!うちらと一緒一緒!」

因みに、僕は狙われる心配ないと思う。

まぁ、それは後々分かるとおもう。
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