美しき夜、北斗七星が輝く
ダブルデート

美夜side









「ふ~ん…ふふ~ん…」



朝からあたし・黒木美夜(くろき・みよ)は

自分でも驚くほどテンションが高かった

現在あたしは高校2年生

今までの短い人生の中で1番テンションが高いと思う




「あっ
書き置きして行くか」



誰もいない家の中に

あたしの声だけが響く


あたしは自室からメモ帳をテキトーに1枚破くと

シャーペンでサラサラと書いた




<お出かけしてきます

行くメンバーは
萌とかだよ

早めに帰るからね
何かあったら連絡するね

お仕事頑張ってね!

ミヨ>




一緒に行く人が萌(もえ)とかだよって

大雑把な言い方だったかも



「…まあ良いか」



あたしはメモ帳を手にリビングへ向かい

テーブルの上に置いた




「…さぁ!行きますか!!」



リビングの壁に掛けられた時計を見て

あたしは頷いて鞄を手に取り

元気良く自宅を出発した







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