美しき夜、北斗七星が輝く
すぐに松永先生に連絡する
僕は物心ついた頃には
熱が出るなんて当たり前で
気がついた頃には
触れただけで何度かわかるようになっていた
自分だけではなく他人も
黒木さんは滅多に風邪を引かないと言っていた言葉通り
自分の額に触れて不思議そうな顔をしていた
悪化する前にどうにかしないと
今日の黒木さんの洋服は可愛いけど
下手したら風邪が悪化しそうな服装だ
上は七分袖だし下は痴漢されかねないミニスカート
…大丈夫
理性は飛ばないはず
…でも
熱で良い判断が出来るかな
熱が出るのに慣れているとはいえ
自分を制御出来るかは話が別
大丈夫
自分を信じろ
…どこの青春ドラマだと自分にツッコミながら
僕は黒木さんの手を引いた