美しき夜、北斗七星が輝く







すぐに松永先生に連絡する


僕は物心ついた頃には

熱が出るなんて当たり前で

気がついた頃には

触れただけで何度かわかるようになっていた

自分だけではなく他人も





黒木さんは滅多に風邪を引かないと言っていた言葉通り

自分の額に触れて不思議そうな顔をしていた

悪化する前にどうにかしないと



今日の黒木さんの洋服は可愛いけど

下手したら風邪が悪化しそうな服装だ

上は七分袖だし下は痴漢されかねないミニスカート



…大丈夫

理性は飛ばないはず



…でも

熱で良い判断が出来るかな

熱が出るのに慣れているとはいえ

自分を制御出来るかは話が別




大丈夫

自分を信じろ

…どこの青春ドラマだと自分にツッコミながら

僕は黒木さんの手を引いた






< 113 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop