美しき夜、北斗七星が輝く
3回目の酸素マスクをつける
3度も外したりつけたり…
もうこのまま付けておいた方が良いかな
「…んっ…しらは…ねくん…
…………
ちょっ白羽くん大丈夫!?」
パッチリ目を開けた黒木さん
「起こしちゃった…?ゴホゴホッ…」
「うっわ!
めっちゃ手冷たくなってる!
これ羽織って羽織って!
お母さん何しているの!
医者でしょ!?」
「へっ?…あ…わかったわ」
突然娘に怒鳴られた実也子さん
黒木さんって…寝起き良いんだね
バフッとパーカーを肩にかけられる
右手で酸素マスクを押さえ
左手は苦しくなって来た胸を押さえた
「…ごめっ…ゲホゲホッ…も…む…り……」
後の方はどこか遠くで聞こえる
僕はそのまま意識を手放した