美しき夜、北斗七星が輝く








『そんなに迷わないで
斗真くんが思うように言ってもらえれば良いわ

斗真くんが言ったのが正解なのよ』


『わかりました…』




お母さん…良いこと言うなぁ




『黒木さんは…
しっかり者で
友達思いの
正義感が強い優しい人です

僕…ずっと悩んでいました

僕みたいに弱い人が
黒木さんと一緒になっても
良いのかなって

僕ではなく
黒木さんと釣り合う
しっかりした
尚且つ健康な人が良いんじゃないかって

だけど彼女は
僕じゃなくちゃ嫌だと
言ってくれました

ネガティブで被害妄想の激しい僕は
最初は信じられなくて…
自信を持って彼女だと言い張れませんでした

だけど…
彼女は…美夜さんは真っ直ぐに
僕に好きだと言ってくれて
傍にいたいとも言ってくれました

僕も…こんななりしていますが
美夜さんのことが好きです
美夜さんと一緒にいたいです


美夜さんは
僕には勿体ない素晴らしい人です』





途中からあたしは涙が出ていた

その後もボイスレコーダーには録音されていたけど

あたしの耳には全く入ってこなかった






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