美しき夜、北斗七星が輝く
「白羽くんの…馬鹿ぁ…」
あたし…いつからこんな泣き虫になったんだろう?
白羽くんを想うだけで涙が溢れる
大好きな…彼を想うだけで
「……黒木…さん…?」
くぐもった眠そうな声
あたしはガタンッと立ち上がった
「白羽くんっ…平気!?」
「……ん……」
「良かったぁ…」
ベッドのシーツの上に両手を置いて
だらしないほど笑う
対して白羽くんは目を細めて泣きそうな顔をしていた
「…ど…どうしたの?」
「……ごめんね」
「へ?
どうしてそんなこと言うのよ」
「拒否権…与えないでごめんね」
拒否権?何の?