美しき夜、北斗七星が輝く








「さっき…
断りもなく…だ…抱きしめちゃって…ごめんね…」




…何だそんなことか




「ううん
嫌じゃないよ
むしろ嬉しかったよ」


「…本当に?」


「うん
あたしは白羽くんに嘘はつかないよ」


「……黒木さ…」


「美夜って呼んでよ」


「……美夜っ…!」




伸ばしてきた手を握る




「白羽くん

あたしにとってキミは
勿体ない素晴らしい彼氏だよ」


「…へ……?」




あたしの言った台詞に聞き覚えがあるのか

白羽くんが途端に顔を真っ赤にさせる




「黒木さん…!
それ…聞いたの!?
起きてたの!?」


「ちょっ白羽くん!
そんな叫んじゃ駄目だよ!」


「…ウッ…ゲホゲホッ…」


「ほらまたー!」






あたしの彼氏は

たまに強引で

だけど凄く心優しい




大好きな自慢の彼氏です!








< 129 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop