美しき夜、北斗七星が輝く
あたしはクラス委員長として
余った席に座ることになった
…のは良いんだけど
「ふたつ……?」
余った席は白羽くんの隣と
同じく窓際の1番前の席
…どうしてふたつ?
しかも何だか余ったふたつは
例えるのなら天国と地獄の席だし
皆は窓際が良いんだろうけど
あたしは完全に白羽くんの隣の席を狙いたい
「今日この後転入生の紹介があるんだよ
だから席があるのはふたつなんだ」
「そうなんですか…」
「黒木
黒板に書いてくれたお礼だ
好きな席選べ」
「先生……!」
神様ですか!
「こっちで!」
迷うことなく白羽くんの隣の席を選ぶ
先生もクラスメイトもわかりきっていた顔をしていた