美しき夜、北斗七星が輝く

斗真side











佐木莉々花という

変わった名字を持つ彼女に僕が出会ったのは

樹と出会う前だった




心臓の病気を抱えていた彼女は

いつも大きな発作に悩まされていた



それなのに彼女は明るく

いつも周りを元気づけていた



彼女は海外へ手術のため渡ることになった

僕と同じ病室から出る時

彼女は僕に海のように綺麗な青い瞳を見せてくれた

元々澄んだ心を持っていた彼女に

青い瞳はよく似合っていた




『いつか
斗真に会いに戻ってくるね』



僕たちは最後にそう約束して別れた






ダブルデートと称した遊園地に行った時

僕は少々無理して行ってしまったので

帰りに発作を起こして入院が決まった


その後病室内でも発作や熱が続き

僕は学校を休むことを余儀なくされた






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