美しき夜、北斗七星が輝く
「トーマ…
ワタシは…トーマが好きなの」
「……」
「ミヨなんて止めて
ワタシにしてよ」
「……」
「トーマ……」
「…莉々花
悪いけど僕は…
その言葉…信じられない」
「ドウシテッ…!」
「思っていたとしても…
黒木さんが莉々花に言うはずない
彼女は真っ直ぐな人だから…
思っていたら
直接僕に言ってくるはず」
そう言いながら内心怖かった
莉々花を疑うわけじゃないけど…
もし本当に莉々花に言っていたら…
「だからね莉々花
僕は莉々花と付き合えない
莉々花には僕より
もっと良い人がいるはずだよ」
「トーマ…!」
「さぁ帰ろうか
もうすぐで授業が始まるよ」
僕は踵を返して階段を下りる