美しき夜、北斗七星が輝く








「そういえば白羽は大丈夫なの?最近」


「あぁ…

最近は平気みてぇだよ
発作も起きている様子ねぇし」


「ふぅん…珍しいね」


「だよな……?」




隠しているとか…じゃねぇよな?

佐木だって気がつくはずだよな?




「今度私…美夜に聞いてみようと思うんだ
やっぱり可笑しいもん」


「俺も出来る限り斗真に聞いてみようとは思うけど…

佐木がストーカーみてぇにくっついているから
話しかけにくいんだよなぁ」


「わかるわかる

じゃあ樹も美夜に聞いてみる?」


「いや…
黒木さんのことは萌に任せる

女同士の方が話しやすいだろ」


「わかった

樹は…もし聞けるようなら白羽に聞いてみて
男同士の方が良いでしょ?」


「そうだな…」


「わかっていると思うけど
佐木さんがいない所でお願いね」


「わかってる
絶対に佐木が関わっているんだ

佐木がいる所じゃ聞かねぇよ」


「じゃあ明日聞いてみる」


「オッケ
…気を付けろよ萌」





俺はベッドの下に座って話しを聞いていたけど

萌の隣に座った





「うん!」


「何かあったら俺に言え」


「オッケー!」





軽く音を立てて萌にキスをする

まだ触れるだけのキス

この間それ以上に行こうとしたんだけど

萌に「まだ早い」と止められてしまったので

触れるだけのキス止まり





「好きだ……」


「ふふっ!私もだよ」





真っ赤な顔で照れる萌は

やっぱり俺のお姫様だと強く思う







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