美しき夜、北斗七星が輝く
次の日
授業中振り返る
「斗真」
「ん?
Xの答えは8だよ?」
「答え聞いているんじゃねぇよ」
一応答えを聞いたのでプリントに書く
…じゃねぇよ!
「最近どうした?」
「へ?」
「黒木さんと―――」
「ッ」
見るからに動揺の色を見せる斗真
隠し事が出来ねぇ奴…
「隠していることがあるならさっさと吐け」
「樹…
それ警察が言う台詞だよ」
「良いから黙って言えよ
お前ら最近可笑しいぜ?」
「……」
持っていたシャーペンを置いて黙り込む斗真
俺は内心何も言わないその態度に
イライラしていた