美しき夜、北斗七星が輝く
授業が終わった
プリントを四つ折りにしながら溜息をついていると
莉々花がスマホを見せて話しだす
どうやら近くに良いパスタ屋が出来たらしい
テキトーに頷いて聞き流していると
「白羽
数学係だったよな?」
滅多に使われない教科係
数学の担当である佐藤先生が僕を呼んだ
「ちょっと来てくれないか?」
「わかりました」
「トーマ
ワタシも行く」
「莉々花は良いよ
呼ばれたのは僕だけだから」
ムスッとしている莉々花を背に
僕は教室を出て佐藤先生の元へ向かう
「悪いな白羽
話し中だっただろ」
「いえ…気にしないでください」
職員室へ歩きだす佐藤先生が僕に聞く