美しき夜、北斗七星が輝く








お昼休みを終えて体育の授業

今日は男女別れて

男子はサッカーで女子はテニスだ




僕は前半試合に出ることになった

体操着にジャージを羽織ってコートに入る

ちなみにジャージを着ているのは僕だけ

着て良い季節にはなったけど

まだそんなに寒くないらしい皆は着ていなかった




「白羽」


「何でしょうか?」


「何かあったら言えよ」


「わかりました」




体育の先生と何度目になるかわからない

同じ会話をする

普段は欠席しているけど

最近は体調も良いから…こうして出る




「…………」




前に思い出した

あの松永先生の言葉を思い出す



長らく体調が良い日が続いたら

僕はある1つの注意を受けていた

滅多に体調が良い日がなかった僕は

今まで忘れていたけど…






「……平気だよね」




呟いた独り言は

吹いた風によって流されていった







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