美しき夜、北斗七星が輝く








体育が終わった

樹のチームも見事勝った


僕がいたチームは

その後も試合があったけど

僕は参加しないで休んでいた





「…………」




教室に戻る途中の廊下を歩く

違和感が…収まらない

樹は体育係だから片付けなどをしている

手伝おうか声をかけたけど

「先に教室戻ってろ」と追い払われた




「…………」




どうして…

痛みなんて感じるの…

さっき治まったはずなのに

恐怖心も消えない




体調が良い時なんて

僕に存在しないの…?

だから迷惑かけるの?




疲れるって…

言っていなくても…

そう思うのは無理もない…




「…………」





信じられないことが

こんなにも辛いなんて

思わなかった…









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