美しき夜、北斗七星が輝く
「……白羽」
「小谷さん…」
前から歩いてきた制服姿の小谷さん
話すのも面と向かうのも久しぶりだ
「…あんたさ」
「は…はい」
「美夜とどうかしたの」
「……」
僕が聞きたいよ…そんなの…!
「悪いけど…
美夜を傷つける白羽は
私の友達じゃない」
小谷さんは溜息をついて
僕の横を通り過ぎて行った
「…………」
「……白羽くん」
「!黒木さん」
久しぶりに声をかけられた
だけど嬉しいなんて思えない
感じるのは…
底から湧き上がる恐怖心だけ