美しき夜、北斗七星が輝く
「……ッ…ハァ……」
走ったことないけど
まるで長距離走を走った気分だ
肩を激しく上下させて息をする
僕…は……
「黒木さんも萌も冷てぇなぁ」
「樹……!」
後ろから聞こえた声に振り向く
「…お前顔真っ青だけど平気か」
「うん……」
「…佐木と別れたら?」
「え?」
「普通じゃねぇよお前ら
学校にいる間ずっとくっついて
いくら久しぶりに会ったからって
あれはやりすぎだろ」
「樹……」
「いくら容姿端麗でも
勉強やスポーツが出来ても
俺はあんなブリブリ女お断りだね」