美しき夜、北斗七星が輝く
「トーマ?」
後ろから声をかけられる
今度は莉々花だ
…今1番会いたくない相手だけど
「トーマまだジャージ姿なの?
風邪引いちゃうヨ」
「……」
「トーマ?
もしかしてあのパスタ屋のこと考えてる?」
「……」
「美味しいと思うヨ!
今度のお休み一緒に行こうヨ」
「……莉々花」
「……トーマ?
怒っているノ?
顔…怖いヨ」
僕は溜息をついた
「あのさ…
莉々花はどうして
そんなに積極的になれるの」
「そんなの…決まっているデショ
トーマが好きだからダヨ」
「……例えば?
僕のどんな所が好きなの」
「ウーントネ…
一緒にいて楽しい所カナ!」