美しき夜、北斗七星が輝く
「……っう…痛っ……」
小さな声で呟く苦しみ
あたしはその肩に手を置いた
「行こう病院
あたしもついて行くから」
「俺も行くよ」
「私も!」
「……良い…」
「しらは…」
「良いっつてんだろ」
ふらふらと立ちあがる白羽くん
今にも倒れそうなその背中を見ていると
白羽くんは予想通りと言うべきか
階段を踏み外して転んだ
「ちょっ…白羽くん!?」
近寄りその手を掴んで立ちあがらせようとすると
パシッと叩かれ払われてしまった
あたしの右手はぷらぷらと宙に浮かんだままになった
「良いから…
俺のことは放っておいて…
教室に…さっさと戻れよ…
一緒にいるだけ…
邪魔なだけだし……」