美しき夜、北斗七星が輝く
「ほら
サイズちげぇし似合わねぇけど
ないよりマシだろ」
パサッと樹が自分のブレザーを羽織らせてくれる
袖を通すともう1度背負われた
「樹…寒くないの…コホコホッ…」
「俺はさっき体育したから平気だ」
「そっか…ケホケホケホッ…コホコホッ…ケホッ」
保健室に着くと
松本先生がすぐにベッドと冷えピタの準備をしてくれた
「お家に連絡してくるわ
3人とも白羽くんよろしくね」
左手の薬指に指輪を付けた松本先生が
保健室を出て行く
「ケホケホケホッ…コホコホッ…ケホケホッ…」
「咳出てきたな…寒くねぇか?」
「平気…コホコホッ…」
「少し体起こした方が良いかもしれないね」
黒木さんが枕を立ててくれて
そこに上半身を預けた