美しき夜、北斗七星が輝く








「……言われてた…前に」


「何を」


「体調が…
数日間ずっと安定していたら…
良いことだけど…
気を付けておかないといけないことがあるって

その間にずっと出て来なかった熱や咳が
負担になって…
心臓が発作を起こすかもしれないって…」





僕の心臓は他の人より弱い

少し負担がかかると発作を起こす場合があるのだ




「最近…
こうして発作起こしていたから…
いつか大きいの来るなとは…思っていたんだけど」


「最近?」




黒木さんの言葉にハッとする

僕ってば…言わなくて良いことまで言っちゃった





「白羽くんどういうこと?
最近心臓の発作とか起こしていたの?
さっきみたいな酷い咳も?

お兄さんたちや松永先生は知っているの?」


「…………」


「白羽くん!答えてッ!!」




ガタンッと椅子を倒して立ちあがる黒木さん

僕は目を逸らし続けた






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