美しき夜、北斗七星が輝く
「黒木さん!」
「美夜!落ち着いて!」
「どうしてそうやって何でもかんでも自分で抱え込むのよ!
どうして彼女のあたしに何も言ってくれないの!?」
黒木さんは樹と小谷さんを無視して
涙を流しながら僕へ訴えた
「あたしは白羽くんの彼女でしょ!?
どうして言ってくれないのよ!」
「……黒木さん」
僕はベッドから降りて立ち上がる
一瞬眩暈がしたし
樹と小谷さんが止めようとするけど…無視した
「黒木さん
俺が話しても無視するじゃねぇかよ!
んな状態で発作の話なんて出来るかよ!」
「だって白羽くん
莉々花とばっかり話すじゃない!」
「アレはアイツが勝手に勘違いして
俺の元へ来るだけだよ!
俺はずっと黒木さんと話したかったよ!」
「そんなの知らないわよ!
あんな可愛くて成績優秀なスポーツも出来る
絵に描いたような完璧な才女に
あたしが敵うわけないでしょ!
あたしを捨てて
莉々花と付き合うかと思ったのよ!」