美しき夜、北斗七星が輝く
学校の外に停めてあった車の後部座席に乗る
シートベルトを締めると走り出した
「…ゲホゲホゲホッ…ゴホゴホゴホッ…ゲホゲホゲホッ……」
「咳酷いね…」
「おに…ちゃ…ハァハァ…苦し……」
ギュゥッとまた心臓が痛みだす
咳も酷いし呼吸は出来ないし…凄く辛い
「もし戻したかったら戻して良いよ
隣に袋あるでしょ?」
「うんっ…ゲホゲホゲホッゴホゴホゴホッ…ゲホンッ」
結局病院に着くまでに2回ほど戻した
気持ち悪さに加えて車の揺れが駄目だったみたい
「ヒック…ヒック…ゲホゲホゲホッゴホゴホッ…ゴホゴホゴホッ…」
「もうすぐ着くからね…頑張って」
病院に着くと
いつの間に連絡したのか入り口に松永先生が立っていた
「斗真くん平気か?」
「センセっ…ぅぐ…っう…ゴホゴホゴホッ…痛っ…」
「…心臓の発作…?
わかった…今すぐ準備するからね」
ごめんね
それだけが僕の脳内を駆け巡っていた