美しき夜、北斗七星が輝く
「…コホコホッ…ケホケホッ…」
「おい…平気か?」
「大丈夫…ケホケホケホッ…コホコホッ…」
「先生呼ぶか?」
「呼ばな…ケホケホッ…くて…コホコホッ…ケホケホッ…良い…」
「よし…呼ぶな」
ナースコールを押して松永先生を呼ぶ
すぐに来てくれた
数分後落ち着いたところで
斗真は眠りについてしまった
「どうなんです?斗真は」
「…安定していないね
いつ発作が起きるかわからない
心臓の発作を止める薬も
切れたらまた発作起きるだろうし…」
「もう一生治らないんですか?
心臓の発作は」
「一生じゃないよ
心臓にかかる負担が少なくなったら
起きなくなる
だけど…もう暫くは薬かな…
斗真くんの体力じゃ
自力で止めるのは難しいだろうし
暫く学校は行けないね」
「わかりました…」
俺は病室を出た