美しき夜、北斗七星が輝く

萌side









病院の外で美夜とベンチに座って待っていると

樹がやってきた




「樹!」


「柿沢くん…白羽くんどうだった?」


「学校は暫く
発作が治まるまで行けないって」


「今は?」


「酸素マスクと点滴つけてた
さっき発作起こして…今は寝てる」


「そっか…
心臓はどうなの?」


「今は薬で止めているって
切れたら起きるかもだってさ」


「これからも一生付き合うの?」


「いや…
心臓に負担がかからなくなったら
発作も起きなくなるって

今は手放せない状況らしい
斗真の体力だと
自力で止めるのが難しいらしいし」




美夜の勢いある質問にどんどん答えて行く樹




放課後私たちは

白羽が心配になって

病院へ行こうということになった




だけど発作を起こしたばかりの白羽の体調を考慮して

樹だけ会いに行くことになった

本当は彼女である美夜が行くべきだったんだろうけど

驚いて発作を起こしかねないからって美夜が言って




本当は会いに行きたいはずなのに

白羽の体調を考えて行かないなんて

優しいんだね美夜……








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