美しき夜、北斗七星が輝く
「あと…斗真気づいてた
黒木さんが自分のせいで元気ないの」
「気がついていたの…?」
佐木さんとばかり話していて
気づいていないと思ってた…
「何話したら良いかわからねぇけど
何か話して元気づけたかったって
そのために
斗真は夜中発作起こして
軽い呼吸困難に陥っても
学校に行こうとしていたんだ
全部黒木さんのためだったんだ」
隣の美夜が肩を震わせて泣きだす
「あたしが悪かった…
ちゃんと向き合おうとしていなかったから…」
「んなことないっ」
「白羽くんっ!?」
病院のパジャマ姿の白羽が立っていた
頼りないほど細い肩が激しく上下している
「おまっ!?
何でいるんだよ!?
発作起こしてただろ!?」
「白羽!
何で大人しくしていないの!?」
私も樹も大パニックだった