美しき夜、北斗七星が輝く
斗真side
樹が病室を出て行き
僕は発作が治まったばかりのだるい体を起こし
窓の外を見た
ここからはよく外が見える
少し立ち上がると樹が出てくるのが見えた
その姿を追っていると…
「黒木さんと…小谷さん…?」
樹は外で待っていたらしいふたりに話しかけていた
その様子を見ていたら居ても立っても居られなくて
僕は自分で酸素マスクを外して点滴も外し
病室から外めがけて走り出した
「斗真くん!?」
「えっ斗真くん!?」
松永先生や見知った看護師さんたちに呼ばれるけど
僕は3人がいた場所に走った
そして
予想通りと言うべきか
僕は軽い呼吸困難に陥っていた
馬鹿と言われても可笑しくない