美しき夜、北斗七星が輝く








「白羽くんもう少しだからね」




黒木さんに支えてもらいながら院内へ入ると

看護師さんやら医者やらが集まってきた

中には松永先生がいた




「何しているの斗真くん!」


「ごっ…ケホケホケホッ…コホコホッ…ゴホゴホゴホッ…」



ごめんなさいと謝りたくても上手く言えない




「…ともかく…処置室だな」


「先生
処置室は3階のですか?」


「そうだよ」


「あたしが白羽くん連れて行きます
先生は準備をお願いします」


「……わかった」




松永先生が周りの看護師さんたちに指示を出す間

僕は黒木さんに支えられてエレベーターに乗りこんだ




「今誰もいないから…座って良いよ」



黒木さんに言われて床に座る

軽い眩暈と頭痛に

上手く出来ない呼吸…

いつ心臓の発作が起きても可笑しくない…







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